フランスガム社 aki kobayashi インフォメーション      イラスト、文章の無断使用・転載をお断りします
by francegum
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パリー紀行6  巴里ってやっぱり
さて日本へ帰る日
最後の最後になにかトラブルあったらイヤだとおもい
空港までtaxiで行くことにしました
車が渋滞で停まって 運転手さんが 渋滞だね、と言った時
ラジオからピアフの水に流してが流れたので
この唄がとても好きだと言ったら
あれ フランス語しゃべるの? と今まで無言だった運転手さんが
急にぺらぺら喋りはじめました。
(やっぱり旅人が自分の国の言葉をすこし喋るとうれしいよね)
学生か、にはじまりなんの仕事してるのか
(それは儲かるのか)
結婚してるのか
今度パリにはいつくるのか 
などぺらぺら話す
フランス人と結婚するといい
ビザがとれるからパリにずっといられるよ
結婚するべきだ
結婚するべきだよ
il faut marrier と繰り返す

夏にフランスに来たら海に行くといいよ
ニース?ああすごくきれいだよ
じゃあ今度パリに来たら一緒に発とう 



ナニソレ!可笑しい
よくそんな適当なことが言えるなと感心さえする すごい
(日本のタクシー運転手は 言わないよね)
空港について 現金しか使えない事を知り
一緒にニースに発とうとまで言ったくせにここでお金足りなかった瞬間に 
ものすごい豹変するんだろなという空気をぎゅんぎゅん感じながら
残り少ない€を数えました。
(足りた!)
じゃ今度パリにきたら電話して 約束だよ
かなんかいって ブーンと去って行きました。
その降ろされた場所が結局ちがっていて
延々歩くことに。
でもとにかくシャルルドゴールは広すぎて分かりにくい
モノレールみたいの乗せられたり歩かされたり
あっちこっちに回される気がします。
それも想い出

そして飛行機のなか
わたしのスターに再会しました
パリー紀行6  巴里ってやっぱり_d0120991_22284477.jpg


これでわたしの旅はおしまい

旅に出る前に読んだ 安井かずみの人生の歩き方、という本に
物事は 深入りしなければ面白くないのだ。
深入りしなければ色合い、味わい深い人生の一部にならないのだ。
というくだりがあって
いろんなところを1回ずつつまみ食い、ではなく
旅をするならここと決めて
何度も訪れそこに深入りすると
それが血となり肉となり人生の一部になる、というようなことが書いてありました。
(ZUZUのそれはヴェニスだった)
旅じゃなくてもソウカモネ
なんでもつまみ食い、じゃ人生にくみこまれてかない
わたしは 
いろんな国や場所をたくさん見たい訪れたい、とは全然思わなくて
(もちろん興味はあるけれど)
好きな街を何度でも訪れたいと常に思います。
それを自分でも不思議に思っていたし
それってつまらないんじゃないかとか思っていたけど
それを読んで納得して
これから安心して深入りしてみようと思えたので
そのおかげで今回の旅がさらに楽しくなったような気がします。
そう まだまだなんにもしらない これからよ
これから何度でも訪れることにします。
出不精ですが。

merci mon Paris.


あ ローマもまた行きたい!


おわり

パリー紀行6  巴里ってやっぱり_d0120991_0135488.jpg

「チョトドコイッテタノヨー!」
by francegum | 2010-09-18 22:28 | 珍道中
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